なぜ視聴者はユーリ!!! on ICEの物語に心を掴まれるのか?神話の法則に基づいているからだ。

考察
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どうもこんにちは、ユリアドファンブログ管理人のゆりえでございます(・∀・)ノ♪

このブログのメインテーマにしている「ユーリ!!! on ICE」は2016年10月~12月までのたった3か月の短い間に放送されたテレビアニメですが、放送終了から3周年経とうとする今でも人気は劣ることなく、世界中の多くの人々に愛されているアニメですよね!

その人気ぶりは、放送が終わってからずいぶん時間が経った今も尚、キャラクターの誕生日を迎えるたびに世界中のユーリファンの間でお祝いメッセージがSNS上に投稿されていることからも証明されています。

また、ユーリ!!! on ICEに出会いアニメを視聴したことによって人生がより良い方に好転した!という人達も少なからずいるようです。(筆者もその一人ですが。)

なぜユーリ!!! on ICEは世界中の人々からこんなにも人気で愛されているのだろう?

なぜユーリ!!!on ICEは視聴者の心を掴み、人生を好転させるほどの影響力があるのだろう?

筆者は素朴な疑問を思い浮かべました。

そして筆者なりにいろいろと考え分析してみた結果、ある答えにたどり着きました。

ユーリ!!! on ICEが人気なのは、

物語(ストーリー)が含まれているからだ。

物語が組み込まれているからこそ、ユーリ!!! on ICEのアニメを観た視聴者は「ユーリって面白いな!」と思うんです。

人は、物語(ストーリー)に心を掴まれてしまうんです。

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全ての人気アニメ作品にはストーリーがある

当サイトに訪問してくださってる皆様には好きなアニメ作品が一つや二つはあるんじゃないでしょうか?例えば、

BANANA FISH

風が強く吹いている

ゾンビランドサガ

どろろ

さらざんまい

などなど。

実はどの人気アニメにも必ず物語(ストーリー)があります。

もちろん、当サイトのメインテーマでもあるアニメ「ユーリ!!! on ICE」にもストーリーがあります。

一応ここでユーリ!!! on ICEのあらすじをさっと説明しますね。

メンタルがとても弱く、常に自分に自信のない主人公の日本代表男子フィギュアスケート選手・勝生勇利。前季のグランプリファイナルでボロ負けして、メンタルまでズタボロ状態。その後も結果を残せず一度実家へ戻ることに。

来季以降の進退について「ハーフ&ハーフ」で迷っている時、「ユウリの演技を観たら雷のような衝撃を受けた」とひょんなことをきっかけに、憧れのロシア人スケート選手、ヴィクトル・ニキフォロフが勇利の実家に突然現れ、「君のコーチになる」と勇利のコーチとして就任する。

ヴィクトルの後を追ってロシアから強力なライバル、ユーリ・プリセツキーが来日し、ヴィクトルの指導を賭けた「Wユーリ」による勝負試合をすることになる。

Wユーリの勝負試合以来少しずつ自信を取り戻し実力をつけ始めた勇利は、ヴィクトル含む周りの人々によって自分が支えられていることに気づき、それを「愛」と呼んだ。

「愛」を知った勇利はその後の国内予選大会はじめ、国際試合のグランプリシリーズに出られるほどにぐんぐん成長し、いい結果を出すようになっていった。

しかし今まで「追われる立場」を経験したことがなかった勇利は大きなプレッシャーを一人で抱え、感情を爆発させ泣き崩れる。それでも試練を乗り越え、グランプリファイナルでの優勝を目指していく…

自分に自信の持てない主人公・勝生勇利の日常から始まり、大きな転機(憧れのヴィクトルがコーチになることを申し出る)をきっかけに、ユーリ!!! on ICEのストーリーは展開していきます。

勇利は様々な試練(例:スケートの技術力やメンタル面、ヴィクトルの期待に応えられるかなどの乗り越えるべき壁)に立ち向かいつつも葛藤を繰り返し、ストーリーは進んでいきます。

予選やグランプリシリーズ第1戦で順調に勝ち進んでいくうちに「追う立場」からついに「追われる立場」になった勇利は一人プレッシャーに押しつぶされ、大号泣するほど感情を爆発させてしまうけれど、メンタル面での試練も乗り越え、第2戦への進出を叶えてしまう。

ここ、ここです!私たちユーリクラスタがグッと心を掴まれてしまうところ!ここが面白いからついアニメを見入ってしまって、ユーリ沼にハマってしまうんですよね~w

そして物語はクライマックスへ向かい、グランプリファイナルへの進出はさてどうなった?というところでユーリ!!! on ICEは幕を閉じます。

…とまぁこういった感じで「ユーリ!!! on ICE」には視聴者の感情をグルグルかき乱す要素がどの回にもたくさん入っているわけですよ。

筆者もユーリには何度も心や感情をかき乱されています。

特に伝説の第10滑走とかね!

第10滑走なんて終始ジェットコースターに乗っているかのように感情のアップダウンが激しくなりましたよwww

あんな回を見せつけられたら誰だって落ち着いて視聴できないですよね?!(爆)

ユーリ!!! on ICEが面白いのは神話の法則という型に基づいて作られているから

ユーリ!!! on ICEのように物語の面白い作品ほど、視聴者が登場人物に感情移入しやすくなったり、非常に繊細な情景描写がされています。

だからユーリ!!! on ICEは世界中で人気が出ているわけですね(^∀^*)感情移入しやすい物語だからこそ、国籍問わず視聴するすべての人の心を掴む。

で、ユーリ!!! on ICEのように感情移入しやすい人気アニメ作品はどれも「神話の法則」という型にはめられて作られています。

「神話の法則」はユーリ!!! on ICEの他に、例えば新海誠氏の大ヒットアニメ映画「君の名は。」や今年の7月に公開されたばかりの「天気の子」などの人気作品にも適用されています。

何もアニメ作品だけではありません。

大ヒットの実写映画や人気連続ドラマなど世間で人気の爆発した作品は大体どれも「神話の法則」に基づいて作られているんです。

神話の法則って何?

神話の法則は、世界中の「神話」と呼ばれる話を集めてまとめた法則を指します。

例えば有名なギリシャ神話や、ローマ神話、北欧神話とか。

メキシコなど中南米地域のアステカ神話やマヤ神話。

日本だったら古事記の日本神話とかですね。

「神話の法則」は次のような12段階の構成になっています。

1.日常の世界

2.冒険への誘い

3.冒険の拒絶

4.賢者との出会い

5.第一関門突破

6.敵との戦い・仲間との出会い

7.最も危険な場所への接近

8.最大の試練

9.報酬

10.帰路

11.復活

12.帰還

ユーリ!!! on ICEも例外なくこの神話の法則に当てはまります。

ユーリ!!! on ICEを神話の法則に当てはめてみた。

では早速ユーリ!!! on ICEを神話の法則にざっくり当てはめてみましょうー。

1.日常の世界

主人公が日常の世界にいるところから始まる。主人公にとって、新しい世界への第一歩となります。

  • ボロ負けでシーズン終了、5年ぶりに実家に帰省する勝生勇利。今後の進退に悩みつつも、地元の家族や幼馴染などに囲まれ毎日を過ごす(第1滑走)

2.冒険への誘い

主人公に課題や挑戦、冒険の機会が与えられます。

  • 勝生勇利の動画を見て来日を決心したヴィクトルが勇利の実家へ訪れ、コーチになることを申し出る(第1滑走)
  • 二人の「ユーリ」がヴィクトルを賭けた勝負試合を行うが、勝負を前に二人のイメージとは真逆のプログラムを滑るように課題を与えられる(第2~第3滑走)

3.冒険への拒絶

主人公は新たな冒険を前に尻込みしてしまいます。

  • 「僕がこのエロスのプログラムを滑られるのだろうか?」と不安がる勇利(第3滑走)
  • 「自信の無さ」と「メンタルの弱さ」からいつもコーチの判断に委ねてばかりいた過去(第4滑走)
  • 自分の心の弱さを見られるのが嫌で女の子を無意識に突き飛ばしてしまった過去(第4滑走)

4.賢者との出会い

主人公は賢者に勇気づけられる。または自分の内面に勇気を見出します。はじめのうちは賢者は主人公に付き添いますが、最終的には主人公が自ら新しい世界へと踏み込まなければなりません。

  • 師匠となったヴィクトルに心を開く(第4滑走)
  • 「愛」を知って強くなった(第5滑走)

5.第一関門突破

主人公は新しい世界へと繋がる第一関門を突破し、更なる特別な世界へと進みます。

  • アサインきた!(第4滑走)
  • 中四国九州予選大会優勝(第5滑走)

6.敵との戦い・仲間との出会い

主人公は新たな世界で「仲間」と出会い、「敵」と戦って、試練や挑戦を乗り越えます。

  • 海外のライバル選手との勝負(第6滑走~)
  • 唯一の大親友・ピチットくんとの再会(第6滑走)

7.最も危険な場所への接近

次の更なる試練に向けて準備を整え、ついに主人公は危険な場所へやって来ます。

  • 首位発進したにも関わらずプレッシャーに押しつぶされそうになる勇利(第7滑走)

8.最大の試練

主人公は最大の試練にぶち当たり、耐えます。最大のピンチという状況を乗り越えることで、新たな世界がまたやって来ます。

主人公が最大のピンチを乗り越えることで、視聴者は主人公に感情移入し、一体化します。

  • 「僕が勝つって僕より信じてよ!」と大号泣→からの4回転フリップ実行(第7滑走)
  • ヴィクトルの愛犬・マッカチンがおまんじゅう盗み食いで緊急事態発生→ヴィクトルコーチ不在で試合続行(第8~9滑走)

9.報酬

試練を乗り越えた主人公は報酬を手にします。

  • グランプリファイナル進出決定(第9滑走)
  • ユリオから誕生日祝いにカツ丼ピロシキをもらう(第9滑走)

10.帰路

主人公の冒険はまだ終わっていません。クライマックスに向けて更なる準備を進めます。

  • 「ファイナルでベストを尽くすためのお守りだから…!」と言って指輪交換をする(第10滑走)
  • 「グランプリファイナルで金メダル獲ったら結婚だよ」(第10滑走)

11.復活

主人公は冒険の旅路で成長を果たします。

ここで最大の試練が再び出てくることが多く、主人公はまたピンチを乗り越えます。そしてまた一回り成長します。

  • 念願のグランプリファイナルの舞台に立つ(第11滑走)
  • 「グランプリファイナルで…終わりにしよう」(第11滑走)

12.帰還

主人公は冒険を終え日常の世界に戻りますが、冒険で得た報酬や教訓なども一緒に持ち帰ります。

  • グランプリファイナルで銀メダル獲得、一回り成長した勇利(最終滑走)
  • 日常の世界に戻り、ヴィクトルやユリオと同じサンクトペテルブルクに練習拠点を移す…?!(最終滑走)

ユーリ!!! on ICEも「神話の法則」に見事に当てはまりますね!!

まとめ

ユーリ!!! on ICEのように、人気の出る作品のほとんどは「神話の法則」という型にはめられて作られています。

ギリシャ神話やローマ神話、マヤ神話や日本古事記などが世に登場した古代からずっとずっと、この「神話の法則」は私たち人々の心をグッと掴んできました。そして今後も未来永劫、神話の法則を用いた作品は人々の心をずっと惹きつけていくのでしょう。

「神話の法則」に基づいて物語が作られていることに気づくと、今までとはまた違った角度でユーリ!!! on ICEを数倍楽しめますよ!(笑)

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